終章 そして混沌へ
3つの証を手に入れたヒトには、もう進む道が無いかに思えた。
ヒトのなかには「曲斜面」を利用して大地を捨てる者や「細き筒」のサビを磨く者が現れ、やがてストリート族と呼ばれるヒトへと分化した。こうしてヒトは新たな時代を迎える。
しかし、この三角錐を捨てずに、かといって安住を嫌う一部の者は、さらなる試練を求めて「片足の試練」を後ろ向きに始めるのであった。「バックワンフット」への道である。これが最後の試練であると、ヒトには思えた。だが、極めた先には魔道への道があることを、この時のヒトまだ知らない。