準備編/ブーツ/各部の名称
専門用語というほどではないにしろ、インラインスケートの用語もなじみのないものが多少あります。全てを覚える必要はないにしても、SK8er同士で会話するときに困らない程度の用語は覚えておきましょう。
なお同じものを指すにしても、メーカーや国によって別な呼び方がある場合もありますので、ここでは最も一般的に使われている名称を載せています。
●一般的なブーツの名称
■シェル
上図で緑ワクの部分を総称して呼ぶ場合と、カフ以外の靴部分を呼ぶ場合があります。トランスポート系でカフのないものなどはシェルと呼ばずに、 普通にブーツとかシューズと呼ぶこともあります。 |
■カフ
足首全体をホールドする構造をしている、くるぶしから上の部分をこう呼びます。ソフトブーツ系で外から見えないようになっているタイプや、 左記のように最初からないものもあります。 |
■インナー
ハードブーツ系は取り外して洗えるようになっているものがほとんどですが、ソフトブーツ系は靴と一体になっていますので洗うのに苦労します。 |
■バックル
主にプラスティック製、靴の脱着が簡単に出来るのが特徴です。 フィットネスのハードブーツ系などでは、バックルのみでフィットさせるタイプのものもあります。 |
■タイトナー
機能としてはバックルと同じですが、布製でマジックテープで止める構造なので微妙に調整ができます。 特に足首を斜めに横切って締めるものはフィット感が良好です。 |
■シューレース
靴ひものこと。自分の足にあわせて部分ごとに締め具合を調節出来るのが特徴です。以前は脱着が面倒という欠点がありましたが最近は工夫されて簡単に出来る構造も出てきました。 |
■ウイル
靴についている時は、ベアリングまわりを含めてウイルと呼びます。 ウイルのつま先を第1輪とし、順番に数えてカカトを第4輪とします。 詳しくは別記で。 |
■フレーム
靴の下半分、ウイルを止めている部分を呼びます。樹脂製が普通ですが、アルミを使用した高価なモデルも一般的になってきました。 |
■ヒールブレーキ
パッドを含めて全体をヒールブレーキと呼びます。通常、パッドは消耗品なのでディスカウントショップ品でないかぎり、別売りされています。 |
●靴の寿命
フィットネス系の場合、どこかが壊れるという事はあまりありませんが、毎週滑っているようなら1年くらいでインナーがヘタッてきます。 全体としてなら2年程度は不都合なく使えると思います。それくらい滑っているような人なら、新しい靴が欲しくなっている事でしょう。
●ブレーキパッドの寿命
上手に使えれば使えるほど消耗する本当の消耗品です。ただ、T-ストップが出来るようになると外してしまう事も多いので、予備を買うかどうかも難しい問題ですし、メーカーによっては入手しにくいこともあります。ただ、ブレーキングでのウイルの消耗を防ぐにはヒールブレーキは有効です。パッド自体は上達すればかなりぎりぎりまで使えますが、別のメーカーの物で代用できないパーツでもあります。
交換の目安としては、パッドを固定している部分から測って1cmを切った程度で、新品のパッドを買っておきましょう。ヒールブレーキに慣れていない人ほど早めの交換が必要です。