フィットネス・スラローム系
インラインスケート

inlineIndex


独習インライン
トリックスラローム
Brake Fast
hip-hop Skating
LongRun
π論黙示録
いんらいん考古学
Links
葛西臨海公園

紙ジャケを作ろう

基礎編/安全とチューニング/チューニング

あるていどインラインに慣れてくると、自分の滑り方に合わせてもっと「早く滑りたい」とか「もっとスラロームを極めたい」などの気持ちも出てくるでしょう。そんな時には、ロッカーリングとベアリングの交換を。

●ロッカーリング
(※つま先のウイルを第1輪とし、順番に数えてカカト側を第4輪とします。)
ロッカーリング

ロッカーロングとは、おのおののウイルごとに上げるか下げるかを選択して自分の滑りに向くように微妙な調節をすることを言います。
本来はアグレッシブの用語で、レールに乗ったとき第2・3輪がロックして止まってしまわないように、第2・3輪を上に上げる(第2・3輪が直接接地しないように上げた状態の)ことをアンチロック、その逆をロッカードと言ったのが始まりです。基本的に1輪につき上下2段階のロッカーリングが可能な構造が一般的ですが、最近はロッカーリングしない構造のデザインが増えてきました。ここでは一般的な3種類の設定だけを解説します。


■フラット
最初に買った状態は普通フラットです。全てのウイルを上げる(全体の重心を下げる=長距離設定)から全てのウイルを下げる(全体の重心を重心を上げる=スピード設定)の2種類があります。

■アンチロック
意図的に第2・3輪を上に上げるアンチロック状態は、直進性が高まります。 つまり、スラロームのような滑りは難しくなりますが、まっすぐ滑るなら安定性が増します。わたしはロングランのときなど、この設定を使います。

■ロッカード
意図的に第2・3輪を下げるロッカードは、回転性が高まります。スラロームやホッケーなどの小さく旋回する滑りに向きますが、長距離などでは蹴るちからがかけにくく、転びやすくなります。

これらの設定は4輪の大きさがそろっていることを前提にしています。これら滑り方に合せたロッカーリングとは別に、ウイルの消耗に合せた設定にも使えます。これは個人のクセ(前後左右でウイルの減り方が違う)や滑りの好み(長距離かスラロームか)でかわってきますので、一般論では語れません。試行錯誤してみるしかないでしょう。


●ベアリング交換
専用ツール

ベアリングの交換には専用のツールが必要です。
は市販されているローラーブレード社の専用ツールで、3種類のツールがセットになったものです。
2はたいていのインラインを買えば付いてくるウイル交換用の六画L型レンチですが、これはベアリング交換の時は役にたちません。
3K2のインラインに付いていた(最近の物には付いていないという情報がありますが)T型ツールです。一見六角レンチだけに見えますが、ベアリング交換にも使えます。下ではこれを使った交換例も載せました。
ローラーブレード社の専用ツールの中でベアリング交換に使う部分は右図の番です。


●ベアリング交換の実際
ツールの先端

ベアリング交換の手順は、まずウイルをフレームから外します。この時ベアリングまわりの汚れは軽くふき取っておきましょう。(スペア用にするためと、単に作業中に汚れないためですが・・)
普通ののウイルの構造の場合、中心に向かってウイル・ベアリング・ベアリングスペーサーの順に並んでいます。ローラーブレード社の専用ツールの場合、中心の穴との先端の径が同じですので、ウイルを手で包み込むように持ってツールの先端を押し込むようにすれば、裏からベアリングとスペーサーがいっしょに外れます。片側が外れたら裏返して、同じ先端を押し込めば、もう一方も外れます。
手順

K2のT型ツールの場合は、最初にレンチの根元の丸い先端を押し込み、ベアリングをベアリングスペーサーごと反対側に少し押し出します。次にツールを90度持ち替えて、少し細くなった部分を内径に押し込みます。これで片側がスペーサーごと外れるので、あとは同様に裏返して反対側を外します。
なお、場合によってはベアリングがキツくはまっていることもあります。ムリをしてケガをしないように注意しましょう。

ベアリングとスペーサー
●ベアリング再装着
新しいウイルに新しいベアリングを入れる時は、ベアリングを斜めに押し込まないように注意してください。とりあえずは入るのですが、ウイルの径が広がってガタつく原因になる場合があります。床にベアリングを置いて、上から垂直にウイルを押す方がスムーズに行くようです。
あと、反対側を入れる時にベアリングスペーサーを入れわすれない事。
一度両側にスペーサーを入れずにベアリングをはめてしまうと、外すのがたいへんになります。