準備編/ブーツ/選び方・買い方
これからインラインスケートを買うと思っている人が、まず疑問に思うであろう事柄をまとめてみました。後悔しないお買い物のためのアドバイスです。 とはいっても後悔するのは人の常ですが・・・。
●価格と上達度
最近はディスカウントショップで3000円程度で買えるものも売っていますから、買って履いてみてこの程度かと思うのも無理からぬ事とは思いますが、 このランクの靴はインラインとは別のものと思ったほうが正解です。何度か滑って興味が続きそうだと思ったら、最低でも1万円程度のクラスの靴を買いましょう。 ちゃんとしたスポーツショップなどでは一番安いものでもこれ位はしますし、型落ちのものならお買い得の事もあります。 粗悪な靴では何が楽しいのかもわからずに終わる場合も考えられますので、ご注意を。
●サイズとフィット感
靴選びのポイントは通常の靴を選ぶ時と基本的には変わりません。つまり自分の足に合うかどうかが一番大切です。
通常の場合、普段の靴より1~2サイズ大きいものが適正サイズです。ただし一般的に日本人の足は甲高で幅が広い事が多いので、 メーカーによっては足にあわない場合がありますし、同じメーカーでも製造年度でサイズが変わっていたりします。ですから、 値段とデザインだけで靴を選ぶのは危険です。あくまでショップで履いてみてから買うようにしてください。
●チェックポイント | |
午後に---------------- | 一般に靴を選ぶ場合の「夕方に買え」と同じ理由です。午前中にジャストフィットの靴は、夕方にはキツすぎます。 |
両足で履いて---------- | 意外なくらい左右の足サイズは個人差があります。右はフィットしても左がキツいなんて場合もあります。 |
厚手の靴下を履いて---- | ゆるめなら靴下で調整できますが、 キツめは足を削るしかありません。 |
きちんと締め---------- | 締めた時に痛い部分が出る靴も 「却下」です。 |
つま先に少し余裕があり | 完全にフィットだと履きつづけられない 可能性大。 |
足の裏が左右に動かず-- | 左右の遊びがあるという事は、メーカーの足型と自分の足があわないという事です。別のメーカーを試しましょう。 |
痛い部分がない-------- | 試しに履いて痛い部分があるようなら、実際に滑ったときにはかなり痛みます。 |
実際問題として、全く自分の足に合う靴はなかなか見つかるものではないので、 見極めとしては「きついよりゆるい」で妥協するのが安全でしょう。
●用途とデザインと機能
サイズと値段が折り合ったら最後の決めては、用途とデザインです。用途といっても最初に買うならフィットネス系と呼ばれているものの方が安全です。 最初からストリート系やホッケー用を買ってしまう人もいますが、最近の靴は専門による特化が激しいので最初の靴にはおすすめできません。 お店で買うときに「初めてである」と言えばフィットネス系をすすめられると思いますので、基本の滑りが出来るようになるまではそれで練習しましょう。
デザインに関しては好みです。気に入った靴でサイズとデザインも問題ないなら、好きなものを選びましょう。
機能に関しては、デザインと連動していろんな機能をうたった靴もありますが、普及価格の靴に関しては滑りの差が出るほどの違いはありません。
●ハードブーツ・ソフトブーツ
ここ数年の傾向として、フィットネス系ではソフトブーツが主流になりつつあります。あえて差が出るとすればレジャー向きのソフトブーツ、 スキーのオフトレーニング向きのハードブーツといった程度で、好みでかまいません。ただ、ソフトブーツのほうが前屈姿勢をとりやすいので、 スキー等の経験のない人なら有利かもしれません。
●ヒモとバックル
これも単純に好みの問題です。ヒモのほうが、細かな微調整がきくし、バックルは脱着が簡単という程度の差です。 最近は両方を組み合わせたものも多くなっていますし、よっぽど粗悪な品でないかぎりとりたてて問題が出ることはないでしょう。
●ブレーキ
フィットネス系であれば必ずヒールブレーキはついています。メーカーにより素材に多少の差はありますがやはり問題にはならないでしょう。 ただ「ローラブレード社」の「ABT」というブレーキと、「バウアー社」の一部の靴につけられているブレーキは 初心者にも習得しやすいので、「運動神経に自信はないが、予算はある」という人には考慮する事も、お薦めしておきます。
ABT
アクティブ。ブレーキ・テクノロジー。ヒールブレーキの一種で、ブレーキ足を前に出すだけでブレーキが掛るように工夫されている。 |
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インラインのサイズ
サイズ表示は、ヨーロッパとアメリカで 表記が違うので注意が必要です。
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