基礎編/立つ/転び方
せっかく立っているのになぜ転ぶかといえば、ある程度は、「コロぶこと」を前提に練習しないと進歩しないからです。
特に多いパターンで、「転ぶのが恐い」ためになかなか上達できない人がいます。 転ばないのが一番いいのは言うまでもありませんが、転ぶ事に慣れておくと最終的に大ケガせずに済む可能性が高まります。 もちろん、プロテクターを装備しているのが前提です。
●転ぶ手順
まず正しい転び方ですが、「意識的に前に転ぶ事」を覚えましょう。最初は芝生などの柔らかい場所で練習します。
まず、ヒザから地面に落ちます。この場合どちらか一方のヒザから着地するほうが練習しやすいでしょう。(例では両ひざ着地です)
この後、「ヒジを先に着けろ」というメソッドと
「手を先につけろ」という2通りの教え方がありますが、どっちにしろ3箇所のプロテクターに順番にショックを分散していきます。
「ヒザ→ヒジ→手」あるいは「ヒザ→ヒジ→手」で地面に着いていき、最終的に3ヶ所6点で地面を滑るように体を伸ばします。
正しくプロテクターをつけて、プロテクターのプラスティック部分で接地していれば、ころんでも痛くない事がわかると思います。
なお、手・ヒジを着くとき体にちからが入っていると腰にムリがかかるので注意してください。腰を痛める原因になります。 とはいえ実際にこんな理想的な転び方が出来ることは、希ですので「地面と仲良くなる時にはプロテクタを仲介人に」を忘れずに。 とにかく後ろに転んで腰や後頭部を打つのは避けなければなりません。
なぜ前か
前に倒れているかぎり、着地寸前まで危険を回避できますし、プロテクターを正しくつけていればダメージは最小限で済みます。 特に将来、パイロンなどで大けがするのを防ぐ為には重要です。
ヒジか手か
人間とっさの時には手が出ます。手だけでショックを受けてしまうと手首を損傷する危性が大きいので「ヒジから着けろ」というらしいんですが、 咄嗟のときには先に手が出るので、「手で顔を打つのを避けて、ヒジでダメージを殺せ」という考え方もあるらしいです。